キャバ嬢になるうえで、「コミュ障」は最大の課題だといえるでしょう。
どんなに会話が苦手でも、キャバ嬢として働くのであればお客さんとの会話は必須となります。
喋るのが苦手…。コミュ障だから…。と言って避けることはできません。
この記事ではコミュ障になる理由や、会話をうまく進めるためのコツをご紹介いたします。
目次
まず前提として、「コミュ障」とはどのような状態のことを指すのかについて説明いたします。
そもそもの話、コミュ障という言葉には医学的な意味と、俗語的な意味の二つがあります。
医学的な意味のコミュ障は、「コミュニケーション症群・コミュニケーション障害群」を指す言葉です。
それには以下のような特徴があります。
- 話し言葉と敬語を使い分けるなど、状況によってコミュニケーションを変えることが苦手
- アイコンタクトや表情を読んだりなど非言語的な合図を理解することが苦手
- ユーモアや比喩表現などあいまいな言葉を理解することが苦手
- 会話のルールに従うことや、推測することが苦手
- それらの困難さが、社会的な関係や学業、仕事などに支障がある
- 子どもの頃から以上の症状がある(就職などのタイミングで分かる人もいる)
このように、日常生活や社会生活が困難なレベルで会話が困難な場合を指す言葉です。「コミュ障」という言葉の本来の意味は、上記のような症状を指すものです。
しかしながら、以上に挙げた定義はあまり一般的ではないかと思います。
「私ってコミュ障だから~」などと表現するときの、俗語としてのコミュ障のほうがよく知られているのではないでしょうか?
医学的な意味でのコミュ障とは異なり、俗語としてのコミュ障はネットから生まれた言葉なので、明確な定義がありません。
広く「会話が苦手な人」を表現するときに使われる、いわばネットスラングです。
主に以下のような特徴を持っています。
- 重度の人見知りで人とまともに話せない
- 緊張して異性と話せない
- 目を見て話せない
- 言葉がどもってしまう
- 空気を読むことが苦手
- 一方的に話し、場に沿わない発言をする
- 少しでもネガティブなことを言われると怒り出す
- 会話が続かない、会話のキャッチボールができない
- 人との距離感をうまくはかれない
- 自信を持って話すことができない
会話のコツについてお話する前に、まずなぜ人は「コミュ障」になるのでしょうか?
これにはメカニズムがあると言われています。
精神科医のデビッド・サック氏いわく、人は他人を見るとき、無意識にカテゴライズするのだそうです。
たとえば「30代の男性」「服装や見た目に頓着がない」という風に、前頭前野でその人の情報を区別します。
これ自体は人間の脳の大切な機能の一つですが、しかしその過程で、自分と他人の区別を大げさにとらえてしまう可能性もあるのだそう。
その結果、「この人にこういうことを言っても通じないだろうな…」とか「この人は自分のことを内心嫌っているかも」などと、不安になってしまいます。
このような状態が続いて、他人との間に大きな壁を感じたり、言葉が出ずらくなってしまうのがコミュ障になるメカニズムです。
ここまで説明したように、コミュ障は「他人と自分の差を大げさに認識してしまう」ことによってコミュニケーションに大きな壁を感じることが原因であるとされています。
さて、これを克服するためにはどうすればいいのでしょうか?
いくつかのコツをご紹介しますので、参考にしてみてください。
トークを盛り上げなければ、と高くハードルを設定している人も多いのではないでしょうか?
キャバクラにおいては「話す」と「聴く」の割合は3:7くらいでいいと言われています。
より心地よくお客さんに話してもらうために必要なのは相づちです。
たとえば「うんうん」としつこく相づちを打つのは印象があまりよくありませんが、その場に応じた相づちを意識するだけでかなり好印象を持ってもらえます。
具体的には以下のような相づちのパターンがあります。
その場に応じて使い分けるだけで気持ちよく話してもらうことができるので、意識してみましょう。
さて、では相づちさえ打っていればいいのかというと、そういうわけでもありません。
必要なのは相手の話を聴くときの態度。
その場に合わせた相づちを打つことができても、聴く姿勢が伴っていなければいけません。
たとえば、以下のことを意識してみましょう。
大事なのは「自分の話に興味を持ってるんだ」と相手に思ってもらうことです。
表情が曇っていたり、相手の方を向いていなかったりすると、「この子、俺の話に興味がないんだ…」と思われてしまうので注意しましょう!
先ほど相手に「自分の話に興味があるんだ」と思ってもらうことが重要と書きました。
しかし、そもそもキャバクラに来るお客さんは歳の離れたおじさんばかり。なかなか興味が持てないという方も多いことでしょう。
相手の話に興味がもてないとき、様々な角度から「質問をしていく」のが突破口になります。
とはいえ興味を持てないことに対して質問を繰り返すのは苦痛という方も多いと思います。
そんな方におすすめしたいのが「マジカルバナナ方式」です。
たとえば「部活何やっていたんですか?」という質問に「バスケ部だったよ」と返ってきたとします。
「そうなんだ」で終わってしまいそうな質問ですが、ここで「サッカー部」から連想される質問・話題を投げかけるのが、マジカルバナナ方式です。
たとえば「サッカー部だったら結構部活厳しかったんじゃないですか?」「ワールドカップとか結構見たりしました?」などという感じで、一つの話題から連想される言葉を質問に組み込んでいくと、会話が広がりやすくなります。
会話が苦手な人によくあるのが「沈黙が怖い」という理由から苦手意識を抱いているパターンです。
まず最初に意識しておくべきなのは、「沈黙が発生するのは自分が悪いのではない」という点。
二人で会話しているときに沈黙が発生しても、どちらか一方が悪いということはありません。
なぜなら自分だけでなく相手も次の会話が思いつかなかったり、言葉に詰まったりしているからです。
なので焦ったり落ち込んだりする必要はありません。堂々と対処しましょう。
で、具体的にはどのように対処するかというと、「リフレーミング」というやり方が効果的です。
たとえば会話に間が空いたとき、「今みたいな沈黙って、なんだか仲良くなれたみたいで良いですよね」というように、沈黙に別の解釈を付け加えます。
そうすることで、沈黙をむしろコミュニケーション上のメリハリやドキっとする瞬間として利用することができるのです。
このように、ある物事を別の視点からポジティブにとらえなおすことをリフレーミングといいます。沈黙をリフレーミングして、お客さんにとってうれしい瞬間に変えてしまいましょう。
たとえば「そのネクタイおしゃれだなと思って、ついつい見ちゃいました!」など、様々なパターンを用意しておくと会話が楽になります。
いかがでしたか?
今回はコミュ障になる理由やコミュ障脱出のコツについてお話しました。
お客さんとの会話を盛り上げることは、キャバ嬢のお仕事をする上で最も重要です。
苦手意識を持っている方もいるかもしれませんが、コツさえつかめば性格が合わない人とも円滑にコミュニケーションが取れます。
今回紹介した会話術をぜひ活用してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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