こんにちは。ナイトジョブ編集部です。
キャバクラの用語のなかでも、お客さんのタイプを分ける「太客」「細客」「痛客」は比較的よく使う言葉です。
お客さんのタイプごとに特徴があり、それぞれに合わせた接客が必要になります。
この記事ではキャバクラにおける「太客」「細客」「痛客」それぞれの特徴と、タイプ別の接客方法について詳しく解説したいと思います。
目次
【太客】は、お店でたくさんお金を使ってくれるお客さんを指す言葉です。「太っ腹なお客さん」の略で太客といいます。最低でも月に1回は来てくれて、シャンパンやボトルなどを入れてくれる、キャバ嬢にとってもお店にとってもありがたい存在です。店舗を支えるお客さんといっても過言ではないため、できる限りをつくしてサービスを行いましょう。
太客はお店でお金をたくさん使うお客さんのことです。ですがそれはあくまでも表面上の特徴でしかありません。その種類は大きく分けて2つあります。
一つはそもそもお金に余裕があり、豪快に遊ぶタイプのお客さんです。キャバクラの太客というと多くの人はこのタイプを想像することと思います。ですが、実はこのようなお客さんばかりを太客と呼ぶわけではありません。
たとえばお金がないのにキャバ嬢に入れ込んでいる方や、収入は少ないもののお金を貯めて利用してくれる方がもう一つのタイプです。要するに、お金持ちではないものの単価の高いお客さんですが……このような方についても同様に太客と呼びます。
どちらもお金をたくさん使ってくれるという点では同じですが、経済力などの点が大きく異なるため、それぞれに見合った気遣いが必要となります。
お金持ちの方はキャバクラでの楽しみ方をわきまえている場合が多い傾向にあります。お金に余裕があるため、遊び方も豪快です。よく言えば接しやすいお客さんです。
しかしそれと同時に、数多くあるお店の中から自分のいるお店を選び、またたくさんいるキャバ嬢のなかから自分を選んでくれる可能性は低いわけです。
どのように接客すればいいかは後述いたします。
お客さんの経済力とキャバクラへ通う頻度やそこで使うお金は、必ずしも比例しません。より具体的に言うなら、多少なりとも無理してお店に足を運ぶ方もいらっしゃるということです。このタイプはさらに2つの種類に細分化されます。
経済的にそこまで余裕がないなりに、楽しく遊んでくれるお客さんです。節度を守って遊んでくれるので、長く付き合いが続く可能性があります。とはいえ無理をさせないように、ドリンクなどのおねだりはたまに行うようにしましょう。
制御できずにお金を使うお客さんは、のちに逆恨みしてくる可能性があります。「これだけお金を使ったのに見返りがないじゃないか」といった具合に。またキャバ嬢に入れ込むあまり通い詰めるお客さんは、気持ちの重さからストーカー化する恐れもあるため注意が必要です。
共通して言えることとしては……やはりキャバ嬢としての基本を押さえておく必要があります。最低限のマナーを守り、教わったことや学んだことを精いっぱい実践しましょう。
それに加え、お客さんそれぞれに合った接客スタイルで接することが重要です。「お金持ち」「お金持ちじゃない」というのは一つの要素でしかありません。どんな風に話してほしいかは、会話のなかで探っていくしかないのです。
会話しながらどんなお客さんなのかを探って、相手がしてほしい接客スタイルに落ち着くことができれば万々歳です。
重要なのは礼儀をわきまえつつも、分け隔てなく接することです。お金をたくさん使ってくれるからといって目の色を変えて接客を行うのは、あってはならないことです。
相手がお金目当てで近づいてきていることなんて、お客さんからは一目でわかるもの。目先のお金にとらわれることなく、あくまでもお客さんとのコミュニケーションを大事にしてください。
【細客】は太客の逆で、お店であまりお金を使わないお客さんを指す言葉です。あまりお店にこない、もしお店に来てもあまり飲まないなど、来店頻度と単価が低いお客さんなので、一見するとお店にとってメリットがないように思えるかもしれません。しかし、接客方法によっては太客に育ってくれる可能性もあるため、決して蔑ろにはできません。
細客の特徴は以下の4つ。
「時間がない」
「距離が遠い」
「経済的な余裕がない」
「そもそもキャバクラにあまり興味がない」
上記の理由からあまりお金を使わない方をこのように言います。
細客はなかなかお店に来ない方が多いです。しかし、こういう方をたくさん繋ぎとめておくことが、キャバ嬢にとってなによりの財産になります。
なぜなら、太客だけに頼っていては、その人がお店に来られなくなった途端稼ぎがなくなってしまうからです。たまに来る方や、単価がそれほど高くない方とたくさんつながることは、キャバ嬢としての稼ぎを盤石なものにします。
あまりお店に訪れない方はのなかには、「お金は持っている」という方もいらっしゃいます。また、お金の余裕はあるものの、時間がないという人は多いです。キャバ嬢にとって1回の接客でも、お客さんにとってはたまの1回。有意義な時間が過ごせるよう、細やかな気遣いを心がけましょう。
そもそもキャバクラなどの夜遊びに対する興味が希薄なものの、ごくたまに気分転換に利用するという方もいらっしゃいます。とくに最近の若い方には、このようなタイプは多いです。こういったタイプの方には、キャバクラの魅力や価値をアピールするようにしましょう。
お金持ちのお客さんでなくとも月に2、3回など頻繁に来てくれるようになれば、ドリンクなどのバックを貰う機会が増えますし、お店にとって充分なプラスになります。このようなお客さんをたくさん抱えていることは、店舗からの評価や時給アップにもつながるのでかなり重要です。
細客だからといって蔑ろにするのは、決してあってはならないことです。可能であれば一人一人のパーソナルな情報を会話から引き出し、ノートに整理しておくのがおすすめ。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
指名本数・売り上げを各段に上げる”お客様ノート”について解説
細客の方のなかには、太客に化ける可能性がある方もかなり多いです。お金を持っているものの、「たまに気分転換で遊ぶだけ」という方もいるので、そういった方にとって「特別なキャバ嬢」になれるかどうかが勝負どころだといえます。
そのためには“特別なお客さん”として接する必要があります。もちろんこれは、特定のお客さんのみを特別扱いするというわけではありません。
頻繁に来るわけではないのに、自分の誕生日や以前の会話、お酒の好みなどを覚えてくれている……パーソナルなことを記憶しているというだけで、十分なのです。そして、そのためにはノートでお客さんの情報を整理しておく必要があります。
【痛客】は、お店にとってもキャバ嬢にとっても、また場合によっては他のお客さんにとっても“痛い”お客さんを指す言葉です。たとえばセクハラや暴言をキャストに対して繰り返したり、執拗にアフターを迫ったりと……マナー違反を繰り返すお客さんもなかにはいます。そのようなお客さんをいかにかわせるか、というのは処世術として身に着けておくと便利です。
痛い、と一言でいっても様々なタイプがあり、なかにはあまり迷惑にならない痛客もいます。たとえば単にキャバ嬢にガチ恋してしまい、いろいろと拗らせてしまう方。このような方はかえって色恋営業などにかけやすいため、むしろキャバ嬢・お店にとってはメリットになる存在です。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
ここでは迷惑度の高い「セクハラ・暴言」をする痛客と、「ワンチャン狙い」の痛客について解説します。
お触りも、ちょっと膝にワンタッチ……くらいならキャバクラにおいては普通です。しかしなかにはセクキャバかなにかと勘違いしてベタベタ触ってくるような方もいます。
基本的にどんなお客さんでも大事にするに越したことはありませんが、こういったタイプの方は別です。お店にとってデメリットでしかありませんし、他のお客さんの迷惑にもなります。
暴言も同様で、他のお客さんが気持ちよく飲めないので……あまりにもマナー違反が過ぎる場合はお店の人に相談しましょう。
キャバクラを利用する人のなかにはワンチャン狙いの方もいます。アフターに行きたいがために閉店間際に訪れたり、会うたびに口説いてきたりする方です。
ガチ恋系のお客さんとの違いは、体目当てだという点です。キャバクラのサービスというよりも、そっち目当てなので、お店に来てもあまりお金を使わない傾向にあります。
酷い場合は他のお客さんに迷惑をかけるので、店長やボーイに行って出禁にしてもらうという手もあります。自分の身を守るだけじゃなく、お店にとっても迷惑なお客さんを野放しにして良いことは一つもないわけです。
ワンチャン狙いのお客さんについては、下心を逆に利用するという接客方法も可能です。次会ったらもしかすると……というのを続けることで、何度かお店を利用してもらえるというわけです。しかしやりすぎるとストーカー化してしまう可能性もあるため、ほどほどにするのがいいでしょう。
最後に注意……というか言わなくてもわかることかと思いますが。「太客」「細客」「痛客」というのはあくまでもキャバ嬢やボーイの間の隠語です。お客さんの前ではあまり口にすべき言葉ではないので、うっかり言わないようにしましょう。
「自分ってどうなんだろう…」と気になって楽しんでもらえなくなるので、お客さんのランク付けやタイプ分けに関しては触れないようにするのが無難です。
いかがでしたか?
今回は「太客」「細客」「痛客」それぞれの特徴とタイプ別の接客についてお話いたしました。
キャバクラにはいろんなお客さんが訪れるので、それぞれに合った接客を行うようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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